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家にあった金色の粒や、譲り受けた小さな金の塊が「自然金」だと聞いて、売れるのか気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、自然金の買取は「中に入っている金の量」で値段が決まるのが基本です。ただ、大きな粒や形のきれいなものは、見た目も評価されることがあります。
この記事では、自然金とは何か、値段と価値がどう決まるのか、どこにどう売ればよいのかを順にお話しします。
祖父の部屋から「自然金」と書かれた小さな箱が出てきました。これって売れるものなんですか?
金が含まれていれば、その量に応じて値段がつきます。まずは中身が自然金なのか、砂金なのか、石に付いた金なのかを見てみましょう。
自然金とは?自然の中でできた鉱物としての金
自然金とは、自然の中で金がほかの元素と結びつかずに、金属のまま産出したものです。川の砂の中で見つかるのが砂金、岩の中や岩に付いた状態で見つかるのが山金や金鉱石、と考えると分かりやすいですよ。
『自然金と砂金って、何が違うの?』と思いますよね。
産総研の地質標本館に収められている「砂金」の標本は、分類が「元素鉱物」、化学組成が「Au(金)」と登録されています。金が金属のまま見つかったもの、つまり自然金の一種ということです。
自然の金は金と銀の合金
自然金といっても、純金そのものではありません。国立科学博物館のモノグラフ第42号は、日本の金は厳密には金と銀の合金だとしています。
同じ論文では、北海道の砂金9産地で銀の割合が0〜58重量%と大きく違っていました。どれだけ金が入っているかは、測ってみないと分からないんです。
純度について詳しくは砂金の純度は何%?で説明しています。
手元のものが自然金か分からない時
『そもそも、これが本当に自然金なのか自信がない…』という方もいますよね。
金色に光る鉱物には、黄鉄鉱や雲母のように金ではないものもあります。本物の金は、とても重く、押すとへこみ、日陰でも黄色のままです。
家でできる確かめ方は砂金の本物の見分け方で紹介しています。それでも迷ったら、査定料のかからないお店で見てもらうのが早いですよ。
砂金・山金・金鉱石の違い
見つかる場所や状態で、呼び方が変わります。
| 呼び方 | どんな状態か | 売る時のポイント |
|---|---|---|
| 砂金 | 川の砂などの中に混ざっている粒 | 金の量で値段がつくのが基本 |
| 山金・自然金の塊 | 岩の中の鉱脈などから出た金の塊 | 大きさや形が評価されることもある |
| 石英付きの自然金 | 白い石英などの石に金が付いたもの | 石の重さが大きく、金の量は見た目より少ないことが多い |
| 金鉱石 | 岩石の中に金が細かく入っている | 扱えるお店が限られる |
鉱業法の第3条でも、砂金は「砂鉱」の例として挙げられていて、川などの土砂の中にたまった金属の鉱物という扱いです。
売る時に、砂金と自然金で違いはある?
売る時の考え方は、砂金も自然金もほとんど同じです。どちらも、お店が重さと純度を測って、当日の金相場をもとに値段を出します。
違いが出やすいのは、大きさと形です。細かい砂金は金としての値段になるのが普通ですが、大きな塊の自然金は、形が評価されることもあります。
体験施設で採った金は自然金?
砂金採り体験で採った金が自然金なのか、気になる方もいますよね。
施設によって使っている金は違います。例えば土肥金山の砂金採り体験は、公式に「純金粒」を採るコースと案内しています。自然の川の砂金とは別のものと考えておきましょう。
自然金の価値は何で決まる?
自然金の価値は、大きく分けて2つの見られ方があります。1つは「金としての価値」、もう1つは「形や見た目の価値」です。
金としての価値
ほとんどの自然金は、金としての価値で値段がつきます。決め手は重さと純度、そしてその日の金相場です。
おたからやの砂金ページでも、砂金の価格は「重量」「金の純度」「当日の金相場」の3点を基準に決まると書かれています。
形や見た目の価値
一方で、大きな粒やきれいな形の自然金は、見た目が評価されることもあります。
おたからやの砂金ページには「大粒や美しい結晶の場合、外観の付加価値によって高価買取につながるケースもあります」とあります。公式マガジンでも、1g以上のナゲットならコレクター価値を加味した査定が可能な場合がある、と案内しています。
- 金の量で値段が決まり、分かりやすい
- 小さな粒や砂混じりでも値段がつく
- 多くの買取店で相談しやすい
- 大粒やきれいな形でないと評価されにくい
- 評価の基準がお店によって違う
- 相談できるお店が限られる
形の価値を見てほしい時の伝え方
形の価値は、お店が自分から言い出してくれるとは限りません。大きな粒やきれいな形のものがある時は、査定の前に伝えておきましょう。
お店ではこんなふうに伝えると伝わりやすいですよ。
「この大きい粒は形がきれいなので、溶かさずに形のままで見てもらえますか」
『うちのは小さい粒ばかりだから、形の価値はなさそう…』という方も、がっかりしなくて大丈夫です。金としての価値は、粒の大きさに関係なくつきます。
大きな粒の値段の考え方は大きい砂金・ナゲットの値段、標本として売るかどうかは砂金・自然金の標本の値段でも説明しています。
日本で見つかった自然金って、大きいものだとどのくらいあるんですか?
国立科学博物館の論文によると、日本で見つかった最大の金塊は北海道の768gだそうです。ただ、そこまで大きいものはめったにありません。

自然金の値段はいくら?金の量から目安を計算する
いちばん気になるのは、やっぱり値段ですよね。
自然金の値段の目安は「金の価格×純度×重さ」で出せます。物差しにするのは、田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格22,773円/g(税込)です。
これは記事執筆日時点の参考値です。しかも金地金(インゴット)の価格で、自然金の買取価格そのものではありません。最新の値は田中貴金属工業の金価格の推移ページで確認できます。
純度を仮に置いて計算すると、金の量だけで見た目安はこうなります。
| 仮の純度 | 0.1g | 1g | 3g | 10g |
|---|---|---|---|---|
| 90% | 2,050円 | 20,496円 | 61,487円 | 204,957円 |
| 80% | 1,822円 | 18,218円 | 54,655円 | 182,184円 |
| 70% | 1,594円 | 15,941円 | 47,823円 | 159,411円 |
例えば純度が80%の自然金3gなら、54,655円が金の量だけで見た目安です。同じ3gでも純度が90%なら61,487円になります。
- 0.01g単位のはかりで重さを量る
- 石が付いている場合は、石の分が重さに入っていることを覚えておく
- その日の田中貴金属工業の金の店頭買取価格を確認する
- 純度を90%・80%・70%などに仮に置いて、価格×純度×重さで計算する
計算してみたら思ったより大きな金額になりました。この金額で売れると思っていいですか?
その金額は、中の金を全部取り出せた場合の目安です。実際の提示額は精錬の費用などでここより下がるので、「上限の目安」くらいに見ておいてくださいね。
計算どおりの金額にはならない
ここは大事なところです。計算で出るのは「金の量だけで見た目安」で、実際の提示額は、純度の判定・混ざりもの・精錬の費用・お店の単価で、この目安より下がるのが普通です。
おたからやの砂金ページにも、買取価格は精錬・加工に要する費用等を差し引いた金額という注記があります。含まれている銀にも価値はありますが、金に比べるとわずかです。
石英付きのものは、見た目ほど金が入っていない
石英などの石に金が付いたものは、重さの多くが石です。はかりで量った重さに純度をかけても、金の量にはなりません。
例えば住友金属鉱山の菱刈鉱山は、鉱石1トンに含まれる金が平均約20gで、高品位な鉱山だと案内しています。岩の中に入っている金は、それくらいわずかなんです。
自然金の買取はどこでできる?
『自然金って、普通の買取店でも見てもらえるの?』と不安になりますよね。
自然金の扱いはお店によって違います。公式サイトに書かれている内容をまとめると、こうなります。
| お店・業者 | 公式サイトの自然金・砂金の扱い(2026年10月21日確認) |
|---|---|
| おたからや | 砂金・金粉・自然金の粒など、自然採取された金素材も査定対象と明記 |
| あおい商店 | 砂金・自然金を対象に、溶かさず天然砂金として査定すると案内 |
| K.G.B.神戸ゴールドバンク | 砂金の専用ページあり。精製分析して回収できた量で評価。自然金の語の記載は見当たらない |
| 奈良屋貴金属 | 採取された砂金は砂状・塊にかかわらず買取と案内。自然金の語の記載は見当たらない |
| 買取大吉 | 公式サイトに砂金・自然金についての記載は見当たらない |
公式サイトに自然金についての記載が見当たらないお店に持ち込む時は、事前に電話で「自然金も見てもらえますか」と確認しておきましょう。
- 自然金(または砂金)の査定をしているか
- 石が付いたままのものも見てもらえるか
- 溶かさずに査定するか、溶かして分析するか
- 査定料や手数料がかかるか
- 持って行くものは何か
おたからやは、店舗数が2,080店舗以上(2026年10月時点)で、店頭のほか出張査定も選べます。査定料・鑑定料は無料なので、まず金かどうかと金額を聞いてから決められますよ。
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砂金・自然金の査定額を確かめる
砂金や自然金も、金を含む品として査定を受けられます。店頭のほか出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
遠くて持ち込めない時は写真査定も
近くにお店が無い時は、写真で見てもらえるお店もあります。あおい商店は、1粒から写真で無料査定すると案内していて、形や色つや、重さ、産地情報なども見て値付けするそうです。
ただ、現物を送る時の送料や振込手数料は、売る人の負担と書かれています。少ない量なら、その分も考えて選んでみてください。
形のきれいな自然金を手放したい方にとっては、こうした天然のままの価値を見てくれるお店も選択肢の1つです。
地金商は扱いが限られる
田中貴金属工業のRE:TANAKAは、買取できないものとして「鉱石」や「粒状」を挙げています。公表価格は物差しとして使い、売り先は別に選ぶと考えておきましょう。
溶かして分析する業者の条件
K.G.B.神戸ゴールドバンクや奈良屋貴金属のように、溶かして分析する業者では、分析を始めると元の形は残りません。キャンセルできない条件もあります。
大きな粒やきれいな形の自然金を、溶かして分析する業者にいきなり送るのはやめておきましょう。形の価値も見てほしい時は、溶かさずに査定するお店で先に相談するのが安心です。
石英付きの自然金や金鉱石は売れる?
石に付いた自然金や金鉱石は、砂金に比べて扱えるお店が限られます。
おたからやの公式サイトでは、金鉱石を買取対象とする記載は見当たりませんでした(2026年10月21日確認)。持ち込む前に電話で確認しておきましょう。
井島貴金属精錬は、鉱石からの分析は紛争鉱物取引禁止の観点から受け付けていないと案内しています。
『石から金だけ取り出せば売れるのでは?』と考える方もいるかもしれません。ただ、自分で石を砕いたり、薬品や火で金を取り出したりするのはやめておきましょう。けがや火災の危険がありますし、水銀を使う昔の方法は危険なのでしないでください。
金鉱石の扱いは金鉱石の買取で詳しく説明しています。

自然金を売る前の準備と必要なもの
自然金を売る時の準備は、むずかしくありません。
- 土や汚れが付いていたら、こすらず軽く水洗いしてよく乾かす
- 細かい粒は小瓶や袋に1つにまとめる
- 大きな粒や形のきれいなものは、傷が付かないように別にして持って行く
- 重さを量り、手に入れた経緯や産地が分かればメモしておく
- 現住所が書かれた本人確認書類を用意する
大きい粒と細かい粒は分けておく
大きな粒と細かい粒が混ざっている時は、分けてそれぞれ重さを量っておくと話が早いです。
細かい粒は金として、大きな粒は形も含めて見てもらう、という相談がしやすくなります。ただし、細かい粒を1粒ずつ選り分けるのは、こぼしやすいのでやめておきましょう。目で見て分かる大きな粒だけ取り出せば十分です。
本人確認と年齢
おたからやでは、18歳未満の方からは買い取らないと案内しています。200万円を超える取引では顔写真付きの本人確認書類が必要です。
譲り受けた自然金について、おたからやの公式マガジンでは、購入時や採取時の記録がなくても売却は可能としています。
税金のこと
国税庁は、金地金を売った時の所得は原則として譲渡所得で、総合課税の対象としています。譲渡所得には年50万円の特別控除があります。
ただ、自分で採った自然金を売った時の所得の区分は、国税庁の公開情報には見当たりません。気になる時は、税務署や税理士に確認してみてください。
これから自然金や砂金を採ろうと考えている方は、採ってよいかが場所ごとに違う点に気をつけてください。鉱業法・河川法・自然公園法の決まりや土地の所有者の確認が要るので、河川管理者や自治体、土地の所有者に事前に確認しておきましょう。
よくある相談:自然金の値段と売り方
Yahoo!知恵袋などに寄せられている、自然金にまつわる相談をいくつか取り上げます。
自然金はいくらで売れる?
「自然金はいくらで売れるの?」という相談は多いです。
重さは1gくらいなんですが、純度が分からないと値段は全然分からないですか?
純度を何通りか仮に置いて計算すれば、幅で目安はつかめますよ。最後はお店で純度を測ってもらって決まります。
答えは、重さと純度しだいです。例えば純度80%の1gなら、金の量だけで見た目安は18,218円です(田中貴金属工業 2026年10月20日17:00公表の金の店頭買取価格22,773円/gで計算)。提示額はここから精錬の費用などで下がります。
50gの金塊と50gの砂金、どちらが高い?
同じ50gなら、金塊と砂金のどちらが高く売れるのか、という相談もあります。
同じ重さなら、どっちも同じ値段になるんじゃないですか?
重さが同じでも、純度が違えば値段は変わります。純度が分かっている金塊の方が、砂の混ざりや純度の判定が要る砂金より、値段を出しやすいことが多いですね。
精錬された金の塊と、銀を含む自然の砂金では、中に入っている金の量が違います。お店で純度を測ってもらって初めて、比べられるようになります。
自然の中に金のかたまりはあるの?
金は小さな砂金を集めて作るイメージがあるけれど、自然の中に金のかたまりはあるのか、という疑問もあります。
自然の中でも、金はかたまりで見つかることがあります。先ほど紹介したとおり、日本で見つかった最大の金塊は北海道の768gです。ただ、ほとんどは小さな粒や薄片で見つかります。
よくある質問
自然金の買取に、鑑定書は必要ですか?
個人で売る時に鑑定書を求められることは、まずありません。お店が純度や重さを測って値段を出します。本人確認書類は必要です。
自然金と金の製品を一緒に査定してもらえますか?
金の製品も扱うお店なら、一緒に査定に出せることが多いです。持って行く前に、お店に確認しておくと安心です。
自然金を磨いてから持って行った方がいいですか?
磨く必要はありません。こすると細かい粒が飛んだり、形の価値を損ねたりすることがあります。汚れは軽く水洗いする程度で大丈夫です。
相続した自然金も売れますか?
売ることはできます。おたからやの公式マガジンでも、購入時や採取時の記録がなくても売却は可能としています。売った後の税金が気になる時は、税務署に確認しておきましょう。
自然金の価値は、これから上がりますか?
金相場の先行きは誰にも分かりません。売る日の公表価格を確認して、納得できるかで判断しましょう。
まとめ
- 自然金とは、金が金属のまま自然の中で見つかったもので、金と銀の合金
- 自然金の価値は、金としての価値(重さ×純度×相場)が基本で、大粒やきれいな形は見た目も評価されることがある
- 値段の目安は「金の価格×純度×重さ」で出せるが、提示額はそれより下がるのが普通
- 石英付きや金鉱石は、扱えるお店が限られるので事前に確認する
- 形を残したいものは、溶かさずに査定するお店で先に相談する
砂金・自然金を売るまでの全体の流れは砂金の買取ガイドで確認できます。







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