当サイトの記事は、経済産業省・国税庁・警察庁・国土交通省など公的機関の情報、e-Gov法令検索の法令、研究機関・博物館の公開情報、田中貴金属工業の公表価格、各買取店・体験施設の公式情報、Yahoo!知恵袋などの公開された声をもとに編集部が独自に執筆しています。金価格・買取価格は記事執筆日時点の参考値で、日々変わります。
「指輪の比重を水で量る方法があるなら、砂金でもできるのでは?」と考えている方も多いはずです。
結論から言うと、砂金の比重は家でも量れますが、少ない量だとはかりの誤差が大きすぎて、純度の判断にはほとんど使えません。砂金は銀を含むので、純金の数字と比べるだけでは決められないんです。
この記事では、水を使った量り方の手順と、どのくらいの量なら目安になるのかをお話しします。
コップの水と糸で比重を量る方法を見たんですが、砂金でも同じようにできますか?
やり方は同じですが、砂金は軽いので誤差がとても大きくなります。量る前に、どのくらい当てになるのかを知っておくと安心ですよ。
金の比重はいくつ?砂金は純金より小さくなる
純金の密度は19.32 g/cm3です。砂金は銀を含む合金なので、純金より小さい値になるのが普通です。「19.32より小さいから偽物」とは言えません。
比重は「同じ体積の水と比べて何倍重いか」を表す数字です。水1cm3はほぼ1gなので、密度とほぼ同じ数字になります。
財務省の関税中央分析所の資料には、主な金属の値がこう載っています。
| 金属 | 密度(g/cm3) | 砂金との関係 |
|---|---|---|
| 金 | 19.32 | 純金の値 |
| 銀 | 10.502 | 砂金に混ざっている金属 |
| タングステン | 19.25 | 金とほぼ同じで、比重では見分けにくい |
出典は財務省 関税中央分析所報 第56号などです。
自然の砂金は、金と銀が混ざった合金です。国立科学博物館の分析では、産地によって銀の割合が大きく違っていました。銀は金よりずっと軽いので、銀が多い砂金ほど比重は小さくなります。
砂金そのものの比重を示した公的な数字は、調べた範囲では見当たりませんでした。純度の考え方は砂金の純度は何%?で詳しく説明しています。
水を使って砂金の比重を量る手順
ここからは、家で比重を量る手順です。用意するものは、0.01g単位のデジタルはかり・小さなコップ・水・細い糸・目の細かい小さな袋やかごです。
- 砂金をよく乾かして、空気中での重さを量る
- 水を入れたコップをはかりにのせて、表示を0に合わせる
- 砂金を小さな袋やかごに入れ、糸で吊るして水の中に沈める
- 袋が底や壁に触れないようにして、増えた数字を読む
- 「空気中の重さ÷水の中で増えた数字」で比重を出す
水の中で増えた数字は、砂金が押しのけた水の重さです。水1gはほぼ1cm3なので、これが砂金の体積になります。
砂金ならではの難しさ
指輪なら糸を直接結べますが、砂金の粒は結べませんよね。だから袋やかごに入れて吊るすことになります。
ただ、袋やかごにも体積があります。その分も水を押しのけるので、先に袋だけで量って差し引く必要があります。
もう1つ気をつけたいのが、粒のすき間の空気の泡です。泡が付いたままだと体積が大きく出て、比重は小さく出てしまいます。
- 砂や土を落として、よく乾かしてから量る
- 袋やかごだけの分を先に量って差し引く
- 粒や袋に付いた空気の泡を、そっと揺らして落とす
- 何回か量って、数字がそろうか確かめる
少ない砂金だと誤差が大きくなる理由
ここが大事なところです。砂金の比重を家で量っても当てになりにくいのは、量が少ないからなんです。
例えば純金0.5gの体積は、0.5÷19.32で約0.026cm3です。0.01g単位のはかりだと、水の中で増える数字は0.03gくらいしか出ません。
はかりの表示が0.01gずれるだけで、比重の計算結果は大きく変わってしまいます。
| 重さ(純金の場合) | 水の中で増える数字の目安 | 表示が0.01gずれた時の比重 |
|---|---|---|
| 0.1g | 0.01g前後 | 0.01gずれると量れないほど変わる |
| 0.5g | 0.03g前後 | 約12.5〜25.0 |
| 1g | 0.05g前後 | 約16.7〜25.0 |
| 10g | 0.52g前後 | 約18.9〜19.6 |
0.5gや1gだと、同じ純金でも計算結果が12.5〜25くらいまでぶれます。これでは、純度が高いのか低いのか判断できませんよね。
『それなら何回も量って平均すればいいのでは?』と思った方もいるかもしれません。何回か量るのは良いことですが、はかりの表示の細かさそのものは変わらないので、少量だとやはり限界があります。
10gくらいまとまると、ぶれの幅はぐっと小さくなります。それでも袋や泡の誤差があるので、家で出した数字は「だいたいの目安」と考えておきましょう。
比重が低く出ても「偽物」、高く出ても「純度が高い」とは決めつけないでください。少量の砂金では、はかりや泡の誤差の方が大きいことがよくあります。

お店の比重計は何が違う?
『お店でも比重で量るなら、家と同じじゃないの?』と思いますよね。
お店の比重計は、もっと細かい単位まで量れて、水の中での重さを安定して読めるように作られています。おたからやは全店に比重計を置いていると案内しています。
ただ、おたからやの説明では、比重は「水に浸すことができる金塊やインゴットなどの純度を正確に測る時」に使う方法とされています。砂金については、蛍光X線分析装置による非破壊検査で金の含有率を測ると砂金ページに書かれています。
お店に持って行ったら、比重だけで値段を決められてしまうんですか?
測り方はお店によって違います。気になる時は「どうやって純度を測りますか」と査定の前に聞いてみてください。説明してもらえると安心ですよね。
なんぼやも、砂金は刻印が無いので比重確認が必要で、重さが確認できないものは買取できないケースもあると案内しています。
| 確かめ方 | 向いている量 | 分かること |
|---|---|---|
| 家での比重 | まとまった量 | 金らしいかの目安 |
| お店の比重計 | お店による | 金の割合の目安 |
| 蛍光X線 | 粒でも可(お店による) | 溶かさずに成分を見る |
| 溶かして分析 | 量が多い時向き | 回収できた金の量 |

結局のところ、少量の砂金は家で比重を出すより、お店で見てもらう方がずっと早くて確かです。査定料・鑑定料が無料のお店なら、売るかどうか決める前に聞いてみるだけでも大丈夫ですよ。
PR|金・貴金属の買取
砂金・自然金の査定額を確かめる
砂金や自然金も、金を含む品として査定を受けられます。店頭のほか出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
本物かどうかが心配な時は砂金の本物の見分け方、どこで見てもらえるかは拾った砂金を鑑定してもらうにはも参考にしてみてください。
よくある相談:砂金と比重
Yahoo!知恵袋などに寄せられている、砂金の比重にまつわる相談を取り上げます。
アクセサリーと同じ方法で砂金の比重を量りたい
コップの水と糸で吊るす方法を、砂金でもやりたいという相談があります。
小瓶にためた砂金で比重を量ってみたいんです。何か工夫はありますか?
目の細かい小さな袋に入れて吊るし、袋だけの分を差し引くのが現実的です。ただ、量が少ないとぶれが大きいので、出た数字は目安くらいに見ておいてください。
皿を回すと、なぜ砂金が底に残るの?
砂金採りの動画で、皿を回すと砂金が下にたまると説明されていたけれど、なぜなのか、という疑問もあります。
これは、砂金が周りの砂よりずっと重いからです。水の中で揺らすと、軽い砂は流れて外へ出ていき、重い砂金は皿の底に残ります。
雲母のような軽い鉱物は水に舞うので、この方法で砂金と分けやすくなります。比重の違いをそのまま使っているわけですね。
重いなら、川のくぼみに金がたまっている?
砂金は重いので、川のくぼみや深いところにたまりやすいのでは、という相談もあります。
重いものが流れのゆるいところに残りやすいのは確かです。ただ、どこで採ってよいかは場所ごとに違い、法律や土地の所有者の確認が要ります。採る前には河川管理者や自治体、土地の所有者に確認しておきましょう。
よくある質問
砂金の比重が19より小さかったら偽物ですか?
そうとは限りません。砂金は銀を含む合金なので、純金の19.32より小さくなるのが普通です。少量だと、はかりの誤差でさらにずれることもあります。
キッチンスケールでも比重は量れますか?
1g単位のはかりでは、砂金の比重はほぼ量れません。0.01g単位のはかりでも、少量だと誤差が大きいです。
比重が分かれば、買取の金額も分かりますか?
目安を考える手がかりにはなりますが、提示額はお店が測った純度と重さ、当日の金相場、精錬の費用などで決まります。
まとめ
- 純金の密度は19.32 g/cm3、銀は10.502 g/cm3で、砂金は純金より小さくなるのが普通
- 比重は「空気中の重さ÷水の中で増えた数字」で出せる
- 0.5gや1gの砂金だと、0.01gのずれで比重が12.5〜25くらいまでぶれる
- 家で出した数字は目安にとどめ、純度はお店で測ってもらう
砂金を売るまでの全体の流れは砂金の買取ガイドで確認できます。







コメント