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川で集めた砂金や、家にあった小瓶の砂金を前にして「これって純金なの?」と気になっている方も多いはずです。
結論から言うと、砂金の純度は産地や粒によって違い、お店で測るまで分かりません。自然の砂金は金と銀が混ざった合金で、純金そのものではないんです。
この記事では、砂金がおおよそ何金にあたるのか、純度で値段がどれくらい変わるのか、どこまで自分で確かめられるのかを順にお話しします。
砂金って、金なんだから、ほとんど純金なんじゃないんですか?
そう思われがちなんですが、自然の砂金には銀が混ざっています。どのくらい混ざるかは産地でかなり違うんですよ。
砂金の純度は何%?答えは「測るまで分からない」
砂金の純度は1つの数字では言えません。国立科学博物館の分析では、同じ北海道の中でも産地によって銀の割合が0〜58重量%と大きく違っていました。
『ネットで調べたら90%って書いてあったけど?』と思った方もいるかもしれません。
実は、買取店のコラムを見ても「約90%」「K20前後」「K18〜K22程度」と、書いてある数字はばらばらです。同じお店のページの中でも言い方が違うことがあるくらいなんです。
それもそのはずで、砂金の中身は産地ごとに違います。国立科学博物館のモノグラフ第42号(2011年)は、日本の砂金51産地の粒を分析しています。
その結果を見ると、銀の割合は次のように産地ごとにかなり違っていました。
| 産地(論文の表記) | 地域 | 粒に含まれていた銀の割合(重量%) |
|---|---|---|
| Tomarinai | 北海道・稚内 | 2.19〜2.47 |
| Takadomari | 北海道・深川 | 3.85〜9.12 |
| Abe River | 静岡・日影沢 | 9.35〜13.33 |
| Ara River | 埼玉・寄居 | 14.80〜15.44 |
| Kitakami River | 岩手・西磐井 | 20.95〜25.77 |
| Sai River | 石川・金沢 | 18.98〜41.31 |
| Mumai | 岐阜・高山 | 34.64〜47.48 |
出典は国立科学博物館 モノグラフ第42号です。
銀が2%ほどしか入っていない産地もあれば、40%を超える粒が見つかった産地もあります。金の割合は、おおまかに言えばその残りです。
ここが大事なところです。「砂金だから○%」と決めつけず、自分の砂金は測ってもらって初めて分かるもの、と考えておきましょう。
じゃあ、持っている砂金がどこで採れたものか分かれば、純度も分かりますか?
目安にはなりますが、同じ産地でも粒ごとに幅があります。売る時の値段は、お店がその砂金を実際に測った結果で決まりますよ。
砂金は何金にあたる?K表記との関係
「砂金は何金?」という疑問もよく聞きますよね。
金の純度は、24分率の「K(カラット)」で表すのが一般的です。K24が純金に近いもので、数字が小さくなるほど金以外の金属が多く入っています。
砂金を何金と言い表すかも、資料やお店によって違います。買取店のコラムに出てくる言い方を、K表記と割合で並べるとこうなります。
| K表記 | 金の割合の目安 | 砂金についての言われ方の例 |
|---|---|---|
| K24 | 純金に近い | 一部の粒の外側の縁はこれに近いことがある |
| K22 | 約91% | 「K18〜K22程度」の上側 |
| K21.6 | 約90% | 「砂金の純度は約90%」と書くコラムがこれにあたる |
| K20 | 約83% | 「K20前後」と書くコラムがある |
| K18 | 約75% | 「K18〜K22程度」の下側 |
上の表を見ると分かるように、砂金はK18あたりからK22あたりまでの幅で語られることが多いです。ただ、これはあくまで「よく言われる幅」です。
先ほどの表のように、銀の割合が40%を超える粒もあれば、純金に近い粒もあります。何金にあたるかは、測ってみないと決まらないんです。
金の製品には「K18」などの刻印がありますが、砂金には刻印がありません。だからお店は、比重や専用の機器で純度を確かめてから値段を出します。
なぜ銀が混ざるの?自然の金は金と銀の合金
『金は金なのに、どうして銀が入っているの?』と不思議に思いますよね。
実は、自然の中でできる金は、もともと金と銀が混ざった状態で生まれます。この金と銀の合金は「エレクトラム」と呼ばれています。
国立科学博物館の論文も「ここで言う金は、厳密には金銀合金である」と書いています。純金から純銀まで、ほぼ切れ目なくいろいろな割合のものがあるそうです。
砂金の外側は純度が高くなりやすい
おもしろいのは、砂金の粒の外側です。同じ論文では、砂金の粒の外側に金が96重量%を超える縁ができていることが多いと書かれています。
つまり、表面だけを見ると純度が高そうに見えても、粒の中心はもっと銀が多いことがあるんです。表面だけ測る方法と、溶かして全体を測る方法で結果がずれることがあるのは、このためです。
銀以外のものが入っていることも
同じ論文によると、多くの産地の砂金から水銀も見つかっていて、多いものでは6%含まれていたそうです。
もう1つ、採ってきた砂金には砂・黒い砂・土などが一緒に入っていることも多いですよね。お店の査定ではこうした混ざりものも見て、金の量を判断します。
- 銀の少ない産地の粒
- 砂や土がよく落ちている
- 粒がまとまっていて重さを量りやすい
- 銀の多い産地の粒
- 黒い砂や土がたくさん混ざっている
- 量がごく少なく測りにくい

純度で砂金の値段はどれくらい変わる?
純度の話がいちばん効いてくるのは、やっぱり値段ですよね。
砂金に含まれる金の価値は「金の価格×純度×重さ」で目安を出せます。物差しにする金の価格は、田中貴金属工業が2026年10月20日17:00に公表した金の店頭買取価格22,773円/g(税込)を使います。
ただし、これは記事執筆日時点の参考値です。しかも金地金(インゴット)の価格で、砂金の買取価格そのものではありません。最新の値は田中貴金属工業の金価格の推移ページで確認できます。
純度を仮に置いて計算すると、金の量だけで見た目安はこうなります。
| 仮の純度 | 1gあたりの金の価値 | 0.1g | 0.5g | 1g | 10g |
|---|---|---|---|---|---|
| 純金と同じ割合 | 22,773円 | 2,277円 | 11,386円 | 22,773円 | 227,730円 |
| 90% | 20,496円 | 2,050円 | 10,248円 | 20,496円 | 204,957円 |
| 80% | 18,218円 | 1,822円 | 9,109円 | 18,218円 | 182,184円 |
| 70% | 15,941円 | 1,594円 | 7,971円 | 15,941円 | 159,411円 |
例えば純度が90%なら、0.5gで10,248円が金の量だけで見た目安です。同じ0.5gでも、純度が70%なら7,971円になります。
10gになると、純度90%と70%の差は45,000円を超えます。量が多い人ほど、純度の判定が値段を大きく左右するんです。
- 砂や土をなるべく落とした状態で、0.01g単位のはかりで重さを量る
- その日の田中貴金属工業の金の店頭買取価格を確認する
- 「例えば純度90%なら」と仮の純度を置き、価格×純度×重さで計算する
- 純度80%・70%でも計算して、幅で見ておく
計算した金額で売れるわけではない
ここは誤解しやすいところです。計算で出るのは、あくまで「中に入っている金の量だけで見た目安」です。
実際の提示額は、純度の判定結果・混ざっている砂などの量・精錬にかかる費用・お店ごとの単価で、この目安より下がるのが普通です。砂金に含まれる銀にも価値はありますが、金に比べるとわずかです。
計算の詳しいやり方は砂金の値段を自分で計算する方法にまとめています。
お店では砂金の純度をどうやって測るの?
『お店に持って行ったら、どうやって純度を調べるんだろう?』と気になりますよね。
測り方はお店によって違います。公式サイトに書かれている内容をもとに、主な方法を並べるとこうなります。
| 測り方 | どんな方法か | 公式サイトに書かれている例 |
|---|---|---|
| 比重 | 重さと体積の関係から金の割合を見る | おたからやは全店に比重計を置いていると案内。なんぼやは砂金は比重確認が必要と案内 |
| 蛍光X線 | 機器を当てて、溶かさずに成分を調べる | おたからやの砂金ページに「蛍光X線分析装置による非破壊検査」と記載 |
| 溶かして分析 | 精製して、回収できた金や銀の量を測る | K.G.B.神戸ゴールドバンクや奈良屋貴金属が、精製・破壊分析で評価すると案内 |
| 目で見て判断 | 形や色つやなどを1粒ずつ見る | あおい商店は溶かさず天然砂金として査定すると案内 |
おたからやの砂金ページでは、価格は「重量」「金の純度」「当日の金相場」の3点を基準に決めると書かれています。査定料・鑑定料は無料です。
一方で、同じページには「買取価格は、精錬・加工に要する費用等を差し引いた金額」という注記もあります。精錬の費用がゼロという意味ではない点は、覚えておきましょう。
溶かして分析する業者では、分析を始めると砂金の元の形は残らず、キャンセルや返却ができない条件があります。標本として形を残したい方は、申し込む前に条件をよく読んでおきましょう。
少ない量だと測りにくい
おたからやの公式マガジンでは、1g未満の砂金でも査定は受けられるとしています。そのうえで、少量だと計測の精度に限りが出るので、ある程度まとめて持ち込む方が正確だと案内しています。
小瓶に少しずつためている途中なら、もう少しまとまってから査定に出す、という選び方もありますよ。
測り方がお店で違うなら、出てくる純度もお店ごとに変わるんですか?
表面だけを測るか、溶かして全体を測るかで結果がずれることはあります。気になる時は「どの方法で測りますか」と査定の前に聞いてみてください。

自分で砂金の純度を確かめることはできる?
できるかどうかで言えば、家でできるのは「だいたい金っぽいか」までです。何%かをはっきり出すのは難しいんです。
- 色がくすまない黄色で、角度を変えてもぎらぎら光りすぎないか見る
- 皿や小瓶の中で、砂より先に底へ沈むか見る
- 針先で軽く押して、砕けずにへこむか見る
- 磁石を近づけて、黒い砂鉄だけを取り分けておく
この確認で分かるのは、金らしいかどうかまでです。黄鉄鉱や雲母との見分け方は砂金の本物の見分け方で詳しく説明しています。
比重で純度は出せる?
水を使った比重の量り方は、指輪のような大きな金製品なら目安になります。ただ、砂金のように軽いものだと、はかりの誤差がそのまま結果に出てしまいます。
もう1つ、金の密度は19.32 g/cm3ですが、銀は10.502 g/cm3です。砂金は銀を含むので、純金の数字と比べて「低いから偽物」とは言えません。
量り方と注意点は砂金の比重で純度を確かめる方法にまとめました。
バーナーで溶かすと、火災ややけどの危険があります。溶かしても中に入っている金の量は増えません。水銀を使う昔の方法は危険なのでしないでください。
溶かしてから売ることについては砂金は溶かして売ると高い?で詳しく書いています。
迷ったらお店で測ってもらうのが早い
『自分で調べてもよく分からない…』という時は、査定料のかからないお店で測ってもらうのが早いです。
砂金を売るかどうか決めていなくても、査定だけ受けて金額を聞くことはできます。お店ではこんなふうに伝えるとスムーズですよ。
「川で集めた砂金です。純度がどれくらいか、測ってもらえますか」
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砂金・自然金の査定額を確かめる
砂金や自然金も、金を含む品として査定を受けられます。店頭のほか出張査定も選べるので、金額を聞いてから売るかどうか決めましょう。
査定料無料公式サイトで査定方法を確認する買取価格は日々変わります。最新の価格・条件は公式サイトで確認してください。
金かどうか自体があやしい時の確かめ方は拾った砂金を鑑定してもらうにはで紹介しています。
売る前にできること:純度を正しく見てもらうために
純度そのものは、売る前に変えることはできません。ただ、測りやすい状態にしておくと、お店も砂金の中身を判断しやすくなります。
『きれいにした方が高くなるのかな?』と考える方も多いですよね。実は、やりすぎは逆効果なんです。
おたからやの砂金ページでは、精製は不要で、自分で選別しようとすると砂金そのものを失う可能性があると案内しています。一方で公式マガジンでは、磁石で砂鉄を分けたり、軽く水洗いして土を落としたりするのは良い、としています。
- 磁石を近づけて、黒い砂鉄を取り分けておく
- 土や泥が付いていたら、こぼさないように軽く水洗いする
- よく乾かしてから、ふたのできる小瓶や袋に1つにまとめる
- 0.01g単位のはかりで重さを量り、メモしておく
- どこで手に入れたか分かる場合は、産地や時期もメモしておく
細かい粒を1粒ずつ選り分ける作業は、こぼしたり指に付いたりして、かえって金を減らしがちです。気になる混ざりものがあっても、無理に取り除かずそのまま持って行って大丈夫ですよ。
産地のメモは役に立つ?
産地が分かっても、それだけで純度が決まるわけではありません。ただ、あおい商店のように「産地情報」も査定で見ると書いているお店もあります。
譲り受けた砂金で産地が分からない場合も、気にしなくて大丈夫です。分かる範囲でメモしておけば十分です。
よくある相談:砂金の純度について
Yahoo!知恵袋などに寄せられている、砂金の純度にまつわる相談をいくつか取り上げます。
川で採れるような砂金って、金の純度は何パーセントぐらいなんでしょうか?
産地でかなり違うので、何%とは言い切れないんです。公的な分析では、銀が数%しか入っていない産地もあれば、40%を超える粒が出た産地もありました。
この相談はとても多いです。「約90%」という数字をよく見かけますが、それはコラムでの言い方の1つで、公的な資料が示した平均値ではありません。
20金くらいの砂金を溶かしてくっつけたら、純度は上がる?
砂金を集めて溶かし、1つの塊にしたら純度が上がるのでは、という相談もあります。
結論から言うと、溶かしてまとめるだけでは、中の金の割合はほとんど変わりません。混ざっていた銀は溶かしても金と一緒に残るからです。
量についても、溶かしたからといって金が増えることはありません。こぼしたり容器に残ったりして、かえって減ることもあります。
砂金1gから、金はどのくらい取れる?
「砂金1gを精製したら金は何gになるの?」という質問もあります。
答えは、その砂金の純度しだいです。例えば純度90%なら金は0.9gほど、純度80%なら0.8gほどが理屈の上での量になります。
ただし、混ざっている砂の量や精製のときの減りもあるので、実際に回収できる量はお店や業者の分析で決まります。
- 砂金の純度は産地・粒ごとに違い、1つの数字では言えない
- 溶かしてまとめても純度はほとんど変わらない
- 金がどれだけ取れるかは純度しだいで、分析して初めて分かる
よくある質問
砂金は純金として買い取ってもらえますか?
純金と同じ扱いにはならないのが普通です。砂金は銀を含む合金なので、お店が純度を測り、その結果と重さ・当日の金相場で値段を出します。
砂金の純度を証明する書類は必要ですか?
個人で売る時に純度の証明書を求められることは、まずありません。お店側が比重や機器で測ります。本人確認書類は必要なので、忘れずに持って行きましょう。
純度が低いと買い取ってもらえませんか?
金が含まれていれば、純度に応じて値段がつくのが基本です。ただし量がとても少ない場合や、金としての扱いが難しいと判断された場合は、お店によって断られることもあります。
純度を測るのにお金はかかりますか?
おたからやのように、査定料・鑑定料を無料にしているお店があります。溶かして分析する業者では、分析の手数料が評価額から差し引かれる仕組みのところもあるので、申し込む前に条件を確認しておきましょう。
産地が分からない砂金でも大丈夫ですか?
産地が分からなくても、純度はお店で測れます。あおい商店のように、産地不明の砂金も査定の対象として挙げているお店もあります。
まとめ
- 砂金の純度は産地・粒で違い、銀の割合が数%の産地も40%を超える粒もある
- 何金にあたるかはK18〜K22あたりで語られることが多いが、測るまで決まらない
- 金の量だけで見た目安は「金の価格×純度×重さ」で出せるが、提示額はそれより下がるのが普通
- お店の測り方は比重・蛍光X線・溶かして分析などさまざま
- 自分で溶かすのはやめて、迷ったら査定料無料のお店で測ってもらう
純度や値段の考え方の全体像は砂金の買取ガイドで確認できます。







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